プロテイン摂取の前に!これからは腎活が大切

タンパク質は腎活を意識して
タンパク質は腎活を意識して

『プロテインって?』

運動の後に。
ダイエットに。
シニアの筋力低下予防に。
猫も杓子もプロテイン!
過剰なプロテイン合戦に、ちょっと引き気味なこの頃です。

プロテインはタンパク質の英訳ですが、最近はサプリメントを指すようです。

摂取の仕方次第では腎臓の大きな負担になる場合もある「タンパク質」について本日はおさらいしてみます。
今後、慢性腎臓病は増えていく傾向にあり、ラサンテミニヨンでは、「腸活」と共に「腎活」を提唱していこうと思います。

『実はなんにでも入っているたんぱく質』


ー 筋肉・臓器・皮膚・毛髪などの体構成成分、
ホルモン・酵素・抗体などの体調節機能成分、
豆・卵・肉・魚などの食品成分として存在する重要な栄養素。 ー
(厚生労働省e-ヘルスネットのサイトより)



私たちの体内でタンパク質を形作ってるアミノ酸はわずか20種類ほど。
20種類のアミノ酸がさまざま複雑に連なって、長さや結合のしかたで役割や機能が違ってきます。
そのため、肉だけ魚だけサプリだけと、同じものを摂取するのではなく、大豆食品や卵などいろいろな食品から順繰りに取り入れることが大切です。



『タンパク質を構成するアミノ酸スコアはバランスが大事』

タンパク質といえば、真っ先に思い浮かべるのは肉や魚ですが、それはあくまでも「良質な」タンパク質ということで、実はあらゆる食品に含まれています。
からだで合成できない9種類のタンパク質の素(必須アミノ酸)を始めからバランスよく含んでいる食品は「良質のタンパク質」と言われ、肉や魚、大豆食品、卵などが相当します。

必須アミノ酸9種類のうち、ひとつでも極端に少ない量だと、残り8種類も少ない数値に引っ張られ、レベルダウンしてタンパク質の働きが悪くなります。
無駄にしないためにはバランスをよく食べ合わせることが大切です。


ご飯に例えてみましょう。
ご飯は炭水化物で糖質だと思いがちですが、タンパク質も含まれています。
ご飯さんという生徒が受験で9科目を受けるとします。
8科目は悪くないのに、リシン(リジン)という科目だけ苦手で点数(スコア)が足りず、及第点に達することができません。
そこで、リシンの得意な豆腐さんに助けてもらうことにします。
するとアミノ酸スコアが100になり、めでたく良質のタンパク質大学に入学できるのです。
ご飯に足りないリシンの豊富な大豆食品である納豆やお豆腐を組み合わせることは、理にかなっているわけです。

『タンパク質は腎臓には負担になる』

いいことずくめに思えるタンパク質も、摂り過ぎると腎臓からしか排泄することができない老廃物、尿素やクレアチニンなどを尿として外部に排出できなくなるために、体内で増加してしまい、腎臓への大きな負担になります。

少なすぎても、筋肉中のタンパク質を分解して腎臓の負担になるため、適正な量を摂ることが必要です。


腎臓は老廃物をろ過して尿として排出するだけでなく、体内にさまざまなメッセージを送って臓器のの働きをコントロールしている重要な司令塔だということがわかってきています。
年に一度は健康診断で、自分の腎臓の状態を確かめておくといいでしょう。


『1日に必要なタンパク質量を計算してみる』

トレーニングを特別していない生活の中では「標準体重 × 0.8」が必要なたんぱく質量です。(0.66~1.0まで範囲については所説あります)
身長m × 身長m × 22が標準体重です。

例えば、身長158cmであれば
1.58 × 1.58 × 22 =54.9 kg が標準体重で、
54.9 kg × 0.8 = 43.92 g のタンパク質が必要になります。

腎臓の働きが悪くなっている場合は、標準体重当たり0.6~0.7g/日が推奨(日本腎臓学会のガイドライン)されていますので、さらに注意が必要です。

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